今回のイベントは、「災害時に行動できるように、災害や防災の知識を知る」そして、「体験してみる」ということが今回の目標です。
『はじまりのつどい』を行った後は、さっそく『防災クイズ』。
どんな災害があるのか?火事が起きた時はビニール袋を頭からかぶっていいか?非常用持出袋はどこに置いておくのが最適か?実際にエレベーターの乗っているときに地震が起こったらどうする?など、大人でも難しい問題もあり、家族ごと相談しながら参加していました。
さて、クイズの後は、『防災クッキング』。
メニューは、アルファ米、インスタントみそ汁、コンビーフ肉じゃが、切干大根とシーチキンのサラダです。
保存食は腐りにくく長持ちするものといった缶詰や乾物が多いので、その材料を使い調理を行います。
今回は、味見や作り方、考え方といったことがメインなので、あまり豪華にはなりません。
アルファ米やインスタントみそ汁はお湯を注ぐのみですが、『コンビーフ肉じゃが』と『切干大根とシーチキンのサラダ』はポリ袋調理になります。
『コンビーフ肉じゃが』は、じゃがいも・にんじん・たまねぎを1口サイズより小さく切り、ポリ袋に入れ、コンビーフ缶を入れ、めんつゆで少し味を足します。その後、空気を抜いて袋の口をしばり、約30分ボイルし、火が通れば完成です。
サラダは、水で洗った切干大根・水煮大豆・シーチキン缶・水煮ひじき缶を入れ、めんつゆを入れたら、約30分程度常温に置いておきます。
ボイルしている間にテント設営をします。
キャンプと言えば『テント』ですが、災害時や避難所では『プライバシーテント』になります。体育館などの避難所へテントを持ち込むことが可能な場合、周りからの視線を気にすることがなく、過ごせます。また、避難所へ行けず、家も危険となった場合、屋外でテントを張り、数日過ごすことも可能になりますね。各家族1張り、協力して建てていました。
テントが建てられたら、ご飯です。
味の感想を聞いてみると「意外においしい!」「こういう調理方法もあるんですね」「肉じゃががおいしい!」という声が聞こえました。
また、「アルファ米は、初めて食べます」なんていう声も!
アルファ米もいろんな味が売られているので、ぜひ試食をしてみてください。「おいしそう!」と思って買ったものが、災害時に食べたらおいしくなくてつらかった…、という経験談も聞いたことがあります。
ご飯を食べ、お腹いっぱいになったら、テント撤収です。
建てるときと逆なこともあり、みなさんなかなか早いスピードで、協力して撤収しました。
これにて、今回のイベントは終了です。
災害とは何か。
災害から身を守るためには?
突然、災害に遭っても落ち着いて行動するためには?
日常からの備えと情報を集めて選択をすること、そして家族で話し合うことがとても重要です。
また、月1回でも非常持ち出し袋の中身を確認したり、防災時に作れる食事を作って食べてみたりなど、日頃からできることを少しだけ取り入れてみると、被災したときに慌てずに行動ができるのではないでしょうか。
今回は、『防災』を知るほんの入り口です。
住んでいる地域のハザードマップや家族内での連絡手段、家族が集合する避難所の設定など、決めておかなければならないことはありますので、もう一歩踏み込んで家族で話し合って防災の知識を深めてもらいつつ、行動してもらいたいと思います。
大瀧きー