参加者数は10人。キャンプをしたことがある人もはじめての人もいれば、学生、社会人、定年された方まで、本当に様々な属性の方たちが集まり、多様性に富んだキャンプでした。
まずはじめに、アイスブレイキングゲームを行い、緊張をほぐして互いに自己紹介をする時間を取りました。
「ソロキャンプ」ですが、今回は「ソロ」での楽しみ方を「みんな」で学びます。
一緒にソロキャンプするという、なんとも不思議な語呂ですが、まずはみんなで遊んで楽しい気持ちを作ってから、講習に臨みました。
★1日目
【テントについて】
かつてはファミリー向けのテントが市場の多くを占めていて、質の高いソロキャンプ用のテントは数が少なく、山岳用具メーカーや老舗のテント屋から購入するしかありませんでした。
現在は、様々なメーカーからソロキャンプ用のテントが出され、値段もピンからキリと幅広くあります。
この時間では、様々な形や素材のテントを紹介し、その立て方や特性を学びました。
【ロープワーク】
タープを張る時に役立つロープワークを学びました。
張り綱自体に既にピンと張る機構がついているものもありますが、故障時や冬キャンプ、自由なサイトレイアウトのためには、ロープワークは覚えておいて損はない技術です。
今回は、リーフノット、クローブヒッチ、トートラインヒッチの三種類を主に学びました。
【夕食作り】
≪メニュー≫
・魚の蒸し焼き
・米
・梨
ソロキャンプ向けのクッカーで、調理をしました。
【焚火会】
夜は、焚き火を楽しみました。
キャンプの醍醐味の1つとして、焚き火は重要なファクターです。
そのゆらめきは1/fと、人間が心地よく感じるリズムでゆらぎ、火の付き始めには脳への覚醒をもたらし、心理面でもリラックスした状態へと誘ってくれます。
★2日目
【ストーブについて・朝食作り】
調理をするストーブ(バーナー)にも、様々な種類のものがあります。
最も主流なのはガスによるもので、かつてはホワイトガソリン、変わり種としてアルコールやエスビットなどの燃料を使ったストーブもあります。
今回は、最も手頃に使用できるCB缶での1バーナーで朝食作りを行いました。
【自由時間・ワークショップ各種】
ソロキャンプでの過ごし方は人によって異なります。
テント設営と食事、睡眠を除いたら、何をするかは千差万別です。
おすすめは、何かテーマや目的をもって過ごしてみると、ソロキャンプ入門者にはいいと思います。
玄人になると、「何もしない」「ただ自然の中にいる」ことがテーマになることもありますが、初心者のうちは、読書や絵画、散策などに勤しむと一人の時間を有意義に過ごすことができます。
今回は、自由な時間を過ごすアイデアとして3種のワークショップを用意し、自由に参加できるようにしました。
・おいしいコーヒーのいれかた
・おしゃれキャンプクラフト
・ロープワーク応用編
【昼食作り】
≪メニュー≫
・リゾット
・ポークビーンズ
・ベーコン巻各種
テーマは、「グループソロキャンプ」です。
今後、ソロキャンパーとしてデビューしていく参加者の皆さんですが、グループキャンプの良さを知るというのも大切なことです。
「ソロキャンプしかできない」と言わずに、グループキャンプもこなせるようになり、なおかつ、他のキャンパーに料理でおもてなしができるようになると、いつしかあなたは尊敬される存在になるでしょう。
この時間では、あえて大人数用のクッカーで、大人数向けの料理を作りました。
【講義:安全にソロキャンプをするために】
最後に、安全にソロキャンプをするために気を付けるべきことやマナーについて、学んでいきました。
今回は、女性の方も多く参加されていたので、自分の身を守るための手段などを紹介して、2日間の講習を終えました。
ソロキャンプについてみっちり学ぶ、濃密な二日間でした。
ソロキャンプをやってみたい!いろんな知識や技術を学びたい!という意欲が高い方が多く、キャンプに関する談義は消灯時間ギリギリまで繰り広げられ、キャンプについて情熱を持った方たちが来られていました。
今回の講習をきっかけに、楽しくソロキャンプデビューをしていただけたら、これ以上嬉しいことはございません。
今後は、イベント参加者ではなく、施設利用者として神川げんきプラザのご利用もご検討ください。
ご参加ありがとうございました。