5組15人の親子が集まりました。
このキャンプでは、「アウトドア」をキーワードに防災について考えてみるがコンセプトです。
体育館での避難所生活の場面を想定し、テント設営、非常食の調理、ランタンづくりなどを体験します。
親子で楽しみながら防災について考えてみましょう?
★1日目★
【アイスブレイク】
【設定】
家にいたら震度7の地震があった。たまたま家は無事だったが、いつまた大きな地震が起こるかもわからない。
避難勧告が出たので、宿泊に必要な荷物をまとめて、神川げんきプラザに避難してきた。
見知らぬ人と避難所生活を送らなければならない。
このような設定の元、キャンプがスタートしました。
まずは、一緒に避難してきた者同士が仲良くなれるように、アイスブレイクをしました。
体を動かして行くうちに参加者の緊張した表情が和らいでいきました。
「今日はどちらからいらっしゃったんですか?」
「あ、同い年なんですね!」
自分のことについて話したり、他の人に質問したりすることで、互いに知り合うことができます。
どんな人がこの場にいるのか知るだけでも、その場の空気が安心できるものに変わります。
コミュニケーションをはかり、災害時でもみんなのことをみんなで考えられるような意識を持つことが大切ですね♪
【テント設営】
今日の家となるテントを設営しました。
実際に被災して避難所生活を送る場合、テントに泊まるというケースは、少ないと思います。
しかし、今回は「アウトドア」がキーワードなので、テントを設営しました。
ある家族では、「あれ、この後どうするんだっけ?」とお家の人が言うと、「次はこうするんだよ!」と子どもが教える姿が見られました。
親子で協力しながら無事テントを建てることができました。
きれいに立てられたテントを見て子ども達は大興奮♪
そこにマットや寝袋、毛布、ランタンを入れれば今夜の寝床の完成です。
いざという時、テントを持っておくと風雨を防ぐことができます。
そういった意味で言えば、テントも防災グッズとして考えることもできます。
【災害時の調理➀】
≪メニュー≫
・ごはん ・野菜とツナのシチュー ・鶏の煮物 ・サラダ
飲料水が少ない状況を想定し、袋調理を行ないました。
袋料理とは、高密度ポリエチレン袋等を使用した調理法です。
袋の中に材料を入れ、それをお湯で煮込むことで、火が通り、料理ができるというものです。
しっかりと袋の口をしばって中に鍋の水が入らないようにすれば、鍋の水はたとえ飲めない水(川の水等)でも調理ができます。
「洗い物少なくて簡単!!」
「こんな作り方あったんだ!」
といった驚きの声が大人たちからたくさん聞こえてきました。
【災害時に役立つ工作】
夜はペットボトルランタンを作りました。
同じ種類のペットボトルを2つ加工して1つのランタンを作っていきます。
ペットボトルの中に漂白剤や絵の具を入れ、底から光を照らすことでランタンを作ることができます。
暗闇の中、みんなで作ったランタンを灯すと、素敵なネオンが浮かび上がりました♪
★2日目★
【災害時の調理➁】
≪メニュー≫
・アルファ米 ・缶詰 ・卵焼き ・キャベツの漬物 ・味噌汁
アルファ米は、美味しく炊き上げたお米を乾燥させたものです。消費期限が長く、5年保存が可能です。
水やお湯を入れることで、再び柔らかくなり食べることができます。
缶詰はお湯で温め、卵焼きは1日目同様、袋で調理しました。
【消火訓練・防火講習】
消防士さん救急救命士さんをお呼びして、消火訓練を行いました。
実際の消化器を使って、火を消す訓練をしました。
本物の消防車や救急車を見て、子ども達はもちろん、お父さんお母さんも大興奮♪
実際に中に入らせてもらうこともできました。
防災講習では、消防士さんから防災についてのお話しがありました。
【テント撤収】
「〇〇さん、お手伝いしますよ!」と、参加者同士最後まで協力をして、テントを片付けました。
一泊二日という短い期間でしたが、様々な防災に関する活動を行ってきました。
防災の知識やスキルはもちろん大切ですが、一番の防災は、「災害に備えようと思う心」だと思います。
今回の防災キャンプが、参加された皆様にとって防災について考えるきっかけになれば幸いです。
また「アウトドア」のことも好きになってくれると嬉しいです♪
アウトドアを楽しんでいたら、いざとなった時に役に立った。アウトドアって防災につながるかも?
そう思ってくれると、こんなに嬉しいことはありません。
神川げんきプラザでは、これからも様々なイベントを行なっていきます。
またご参加ください♪