2018年3月28日~29日に「冒険キャンプ~城峯山頂をめざせ~」が開催されました。
神川町最高峰の城峯山(1,038m)、標高は大したことないかもしれませんが、今回のキャンプでは宿泊する荷物を全て背負って登ります。
重たいザックを背に、険しい山道を進んでいくことは、当然苦しいことです。
その苦しさをいかに乗り越えるか。いかに仲間と助け合って登り切るか。登り切った先にどんな景色が見えるのか。
さぁ冒険の始まりです♪
◆1日目◆
【登山】
行動食や水、救急用品などの備品を分担してパッキングし、いざハイクアップ!!!
休憩をとるタイミング、昼食をとるタイミング等、班のメンバーみんなで判断していかなくてはいけません。
「15時に山頂のキャンプ場集合」
約束の時間に間に合うように、みんなで登っていきました。
【テント設営】
山頂のキャンプ場につくと、そのまま今日の寝床となるテントの設営をしました。
登山で疲れた体に鞭を打ち、みんなで協力し、声をかけあいながらテントを立てていきました。
【夕食作り】
今晩のメニューは、ポトフとご飯です。
シングルストーブで作っていきました。
米を何合炊くかも、班ごとに自由です。
食べきれる量を班のみんなで話し合い、役割分担をしながら調理を進めていきました。
空が暗くなったころにポトフが完成しました。
ヘッドライトやランタンでテーブルと手元を照らし、夕食を食べました。
「お湯がわくのがなんで遅かったんだろう?」
「お米のお水の量は少なかったかな?」
もちろんうまくいった部分も当然ありますが、うまくいかなかった部分もあります。
今度はどういうことに気をつけようか。明日に備えて改善点を話していた班もありました。
【作戦タイム】
焚き火を囲んでの作戦タイムです。
まずは、今日1日がどうだったかについて共有していきます。
「時間に遅れてしまった・・・」
「バラバラに歩いている時があった・・・」
それをもとに、明日はどんなことに気をつけるのか、みんなで作戦を練っていきました。
◆2日目◆
【御来光】
朝の4時30分に起きて、山頂の展望台から御来光を見ました♪
眠い目をこすりながら、今か今かと朝の寒さに震えて待って、ようやく出会えたお日様。
少しずつ空に昇ってくる姿をみると、まるで生き物のように見えます。
地球の夜明けを感じました♪
【朝食作り】
2日目の朝食はラーメンです。
冷えた体には、温かい食べ物。とりわけスープ系が温まりやすいと言われています。
昨日の炊事の反省を活かし、調理を進めていました。
【下山】
班ごとに下山しました。
決まりは「14時30分にゴール集合」とだけ。
何時に下山するか。何時に準備を始めるのか。何時に昼食を食べ始めるか。
それさえも班ごとの判断にまかせます。
1日目は時間を気にしなくて集合時間に間に合わなかったり、周りが見えずにバラバラに歩いていた班も見受けられましたが、
夜の作戦会議ではどの班も綿密な下山までのスケジュールが立てられたようです。
【ゴール】
どの班も無事に時間内にゴールすることができました。
地元のお店のまんじゅうを食べて互いにお祝いです。
「昨日の登りでは集合時間に間に合わなかったけれど、今日は計画を立てて時間内にゴールができてよかった」
「1日目はバラバラに歩いちゃってたけど、今日は声を掛け合って離れないように歩くことができた」
昨晩の作戦会議で決めたことがうまくいったようです。
今回のキャンプのテーマは「冒険」です。
困難な状況下に身を置くことで、自分の新たな可能性が発見できたり、必然的に協力しなければならないので仲間との距離も縮まります。
重たいザックを背負って山に登るということは、苦しいかもしれません。
でも、その苦しさをどうやってみんなで乗り越えていくか考えることが大事だと思っています。
考えた結果、予定通りにいかないことももちろんあります。
しかし、それでも考えるという行為そのものが大切です。
人生は選択の連続です。
子ども達には、何もかも大人がしいたレールを進む人生ではなく、自分自身で考え選んだ道を進める大人になって欲しいです。
もしその道が悪ければ、引き返すも良し。道を変えるも良し。
とにもかくにも考えていくことが大切ではないでしょうか。
そして、出会った人のことを考えることも大事なことです。
相手のことを考えるということは、思いやりと優しさをもって接することです。
そして誰かに優しくできるためには、自分自身に余裕がないとできないことだと思います。
冒険を通し、「積極性」「思いやり」「たくましさ」を身につけていって欲しいと切に願います。
≪小野寺オノディ≫