2025年3月8 日(土)~9日(日)に「もしもに備える防災キャンプ」を実施しました。
アウトドア力をアップして防災力もアップしよう!というイベントです。
アウトドアのおかれた状況で“どうにかする”という試行錯誤する力と、もうこうなったら“楽しんじゃう”ユーモアな発想力を引き出して楽しく過ごしながら防災のことも考えた2日間でした。
まず、昼食はアルファ米。水だと1時間、お湯だと15分でできます。飯盒の水が無事にお湯になったら温かいご飯にありつけます。
メタルマッチとティッシュでの火おこしの着火、その後の火がなかなか大きくならず、何度も鎮火・・・。なんてご家族もいましたが、無事に全員お湯が沸きました。温かいみそ汁を飲んだあとの「おいしい・・・!」の声は寒さとお湯が沸いた喜びが相まって力強さがありました。
避難所体験で体育館にテントを張り、寝るための準備を済ませ、ロープワークとランプシェード作りに分かれて活動し、夜はポリ袋を使ってクッキングを行いました。
メニューはカレーライスとオリジナル蒸しパンです。新聞紙を折って紙皿を作り、ビニール袋をかけて食べました。蒸しパンはホットケーキミックスに、並んでいる家にありそうなお菓子を入れてつくりました。オススメは羊羹でしたが、大好評でした。茎わかめはいまいちだったようです。
夜は歯磨きシートとドライシャンプースプレーを使って就寝準備をし、ペットボトルの湯たんぽを寝袋に入れて体育館で就寝しました。朝聞くと、お父さん1名以外は全員熟睡はできなかったようです。
朝食は牛乳パックを使ったホットサンド作りをし、テントを片づけて、最後に活動を振り返りながら、家族会議を行いました。防災リュックの中身や地震が起きた時にどこに集まるのか、どんな備えをするのかを話し、他の家族とも共有しました。それぞれのご家族の課題が見え、そのための対策をお話になっている方もいました。
今回、大切にしたのは防災3助の中の1つ「共助」でした。はじめの会でお話し、交流のキッカケこそ作らせていただいたものの、参加者の皆さんの積極的に交流・協力を図る姿勢が素晴らしかったです。ちょっとした会話、火おこしのコツの共有、テント設営の協力など、困ったときの助け合いが行われており、共助が構築されていました。準備もスキルも知識もあるにこしたことはないですが、こういったコミュニケーションや助け合いこそ大切ですね。
今回の体験を踏まえて、参加者の皆さまの“備え”の一助になっていれば幸いです。
<棟方(びっきー)>